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邦画やハリウッド映画は見飽きてしまったというあなたに

北欧スウェーデンのおススメ映画4選

北欧スウェーデンのおススメ映画4選

みなさんはスウェーデンという国にどのようなイメージを持っていますか?家具専門店IKEAや北欧雑貨、あるいは有名音楽グループのABBAでしょうか。高福祉国家で先進的な育児休暇制度が充実している幸せな国と思い浮かべる方が多いかと思います。実際、スウェーデン人の幸福度は常に世界トップ10にランクインしています。というのも、ワークライフバランスが保たれているので、家族や恋人とゆっくり過ごす時間を持つことが可能で、ささやかな幸せを実感しやすい環境が整っているからです。そんな理想的な生活を求めて、スウェーデンに移住する人が最近増えてきているそうです。 しかしその一方で、諸外国のように、離婚率の高さや移民問題、先住民迫害など社会問題が根深く残っているのも事実です。スウェーデンでは、そのような社会情勢にブラックユーモアと笑いを交えて鋭く切り込んでいる映画が好評なんです。もちろんそれ以外にも見所はたくさんありますが、今回はオススメの4作品をご紹介したいと思います。

おじいちゃんが活躍するコメディ!『100歳の華麗なる冒険』

100歳で冒険?と邦題からワクワク感が感じられるこの作品。
スウェーデンで900万部の異例の大ヒットを記録したヨナス・ヨナソン原作の小説、100Year-Old-Man Who Climbed Out the Window and Disappeared が映画化され、2013年にスウェーデンで5週連続興行収入1位をキープしたアドベンチャー・コメディです。
ロバート・グスタフソン (出演)、イヴァル・ヴィクランデル (出演)、フェリックス・ハーングレーン (監督)によるこの作品は、第88回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされています。
爆破好きな100歳のおじいちゃんがひょんなことから大金が入ったスーツケースを持つことになり、退屈な老人ホームからこっそり抜け出すところから物語が始まります。
逃避行を繰り広げていく中で、おじいちゃんが生きた一世紀を振り返っていくのですが、途中からこのおじいちゃんが只者ではないことが明らかになります。バタバタ人は死んでいくし、ブラックジョークが盛りだくさんで、終始笑っていられる映画です。おじいちゃんの破天荒な行動がどんどん周りを巻き込んでいく滅茶苦茶な展開にツッコミどころ満載です。

隣人とのユニークな交流で心温まる『幸せな独りぼっち』

妻に先立たれ、職場でクビを宣告され、希望を失った59歳の見栄っ張りで不愛想なオーヴェが、近所に引っ越してきたお騒がせなイラン出身の家族に翻弄されながらも心を通わせるというハートフル・コメディです。
人生に絶望して、自ら命を絶とうと試みるオーヴェの気持ちとは裏腹に、いつも絶妙なタイミングで登場する親子のドタバタ劇は観ていて飽きません。初めは突っ込みたくなるような展開が続きますが、物語が後半になるにつれて、オーヴェの意外な過去が明らかになります。
オーヴェの過去を知れば、本当は彼が慈悲深く、愛や幸せを知っている心豊かな人間であることに気が付くことが出来ると思います。物語の中では、スウェーデン人の日常が細かく描写されていて、行政問題や人種問題も垣間見ることが出来ます。
今人生に打ちひしがれている人に是非観てもらいたい作品です。きっと観終わった後に、心が少しホッこりすること間違いないです。

少数先住民族をテーマにした話題作『サーミの血』

 

移民政策を積極的に推進しているスウェーデンで、過去にスウェーデン北部に位置するラップランド地方の先住民族サーミに対する差別が行われていたという衝撃的な事実をテーマにした作品です。
サーミは、ノルウェーとスウェーデンを中心とした地域でトナカイとともに遊牧民族として生活しています。そんなサーミ人の女の子が強制的にスウェーデン人としての教育や価値観を強要されながらも、サーミとしてのアイデンティティやプライドを捨てず、スウェーデン社会の中で葛藤する姿に胸打たれます。
主演のレーネ=セシリア・スパルロクは、現在もサーミ人としてノルウェーでトナカイを飼い暮らしているそうで、実際にサーミ人として生活している彼女だからこそ、より映画がリアルに感じられたのかもしれません。今回が初めての主演作とは思えないほど堂々とした演技は必見です。

雪崩をきっかけに変化していく家族の物語『フレンチアルプスで起きたこと』

フランスにスキー旅行にやってきた理想的なスウェーデン人家族。1日目にスキーを満喫し、2日目にテラスで優雅に朝食を楽しんでいると、なんと不運なことに雪崩に遭遇してしまいます。雪崩に巻き込まれることなく命は助かったものの、この時の父親の行動をきっかけに理想的に見えた家族が崩壊に向かう、ある意味雪崩以上に恐ろしい映画です。
笑顔にあふれる家族の表情や美しいアルプスの風景とは対照的な緊迫感のあるヴィヴァルディの四季「夏」が、物語の切迫感に絶大な効果を生んでいます。この音楽が流れるたびに、心がドキドキしました。
どこにでもいるような普通の家族だからこそ、自分の家族だったらどうかと想像しながら観ることが出来る映画だと思います。果たして最終的に家族はどうなってしまうのか、最後まで目が離せない作品です。