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独自の表現が魅力

『トレインスポッティング』のここが面白い!

『トレインスポッティング』のここが面白い!

『トレインスポッティング』は、ヤク漬けで窃盗や詐欺を行っている主人公であるレントンが、周りの悪い友達と縁を切って自分の人生を選んで生きたいと考え、周りの友達と縁を切るように頑張る物語です。 印象的なポスターが記憶に残っている方もいるかも多いと思います。今回は、そんな本作について、撮影背景や音楽なども含めて魅力をお伝えしたいと思います!

ポップさが若者のカルチャーに影響をもたらした

『トレインスポッティング』は当初、ドキュメンタリー風に撮影しようとしたらしいのですが、ダニー・ボイル監督はよりポップに表現しようとして、完成したのがこの作品です。
このポップさは作品の随所に見られ一躍人気になり、世界的に有名な映画になりました。
ダニー・ボイル監督は他の作品でも、『スラムドッグミリオネア』や『28日後』など有名な作品を監督しています。お時間がありましたら他の作品も視聴することもおすすめします。

本作のタイトルである『トレインスポッティング』とは、訳すと「鉄道マニア」という意味になります。原作者のアーヴィン・ウェルシュは「ヘロイン中毒者」の暗喩としてこの言葉を使っています。
なぜこのタイトルにしたかという理由については色々と説はあります。
1つの説としては、映画の舞台になったスコットランドの首都エディンバラの北部にあるリースには、ドラッグをキメる場所として使用されていた廃線があり、その廃線でクスリをキメる奴らを「鉄道マニア」と揶揄し、彼らのことを「あいつらはトレインスポッティングだ」と言うようになったというもの。

もう1つの説として、クスリをキメると繰り返して使用したくなるという行動が、鉄道の車両みたいにつながっているみたいだという意味でトレインスポッティングというタイトルにしたという説があります。

またこの言葉は、鉄道撮影や車両研究などを意味し、特定の場所(spot)に溜まるという意味でも使われることもあるので、『トレインスポッティング』がヒットした後、イギリスではクラブに出入りする人をトレインスポッターズと呼ぶようになりました。
このように『トレインスポッティング』は若者に影響を与えた作品でもあります。

イギー・ポップやUnder World…音楽にも注目

この作品はストーリー以外にも、音楽がとても素晴らしいです。

映画の冒頭、Choose life, Choose a job, Choose a career…というセリフとともに、イギー・ポップの「Lust For Life」という音楽が流れて本編が始まります。主人公やその友人達はこのイギー・ポップのファンで、本編中でも度々イギー・ポップの話題に触れます。
この「Lust For Life」の歌詞はヤク中についての歌詞なので、それに影響された主人公達は同じ様にクスリをやっているのです。
しかし皮肉なことに、この曲を制作したイギー・ポップは現在、クスリは辞めておりとても健康に生活しています。そこを踏まえると尚、この作品を面白く視聴することができるのでないでしょうか。

その他にもこの作中には名曲が存在しています。
Under Worldの「Born Slippy」という曲は特にこの作品の中でもオススメです。この音楽がストーリーの中で流れるタイミングも良いです。これは是非、本編を鑑賞してからの楽しみとして下さい。他にも様々な音楽が本編で流れます。そちらも是非本編を見て、楽しみながら鑑賞して下さい。

トレインスポッティング独特の映像表現

この作品では、色の表現の仕方も独特です。
照明の表現の仕方など、主人公やシーンの雰囲気に合わせた色になっており、視聴者がより感情移入がしやすいようになっています。そのところも注目してみるとさらに面白く鑑賞できます。

他にも、随所随所に主人公がクスリをキメるシーンがあります。
そのシーンにある、注射器に流れ込むクスリの場面など、クスリによる脱力感や、血にクスリが溶け込むような表現がCGを使わないで撮影されており、とてもリアルなものになっております。
撮影法や広角レンズの使い方や、場面の繋ぎ方などを含めて注目して視聴すると、より面白く鑑賞できます。
クスリの禁断症状による幻覚も、騒音や主人公の嫌な思い出の描写などにより、視聴者にもわかりやすい禁断症状の苦しみの表現をしています。その他にも様々な点においてこの作品特有の表現をされております。この作品特有の表現をされている場面を自分の視点で探してみると新たな面白い点が見つかると思います。

舞台となるスコットランド

トレインスポッティングは舞台がスコットランドであり、スコットランド人の愛国心の複雑な心情が現れる場面があります。
当時のスコットランドの歴史などを知るとよりセリフの意味などが理解できます。加えて、この作品では、セリフが訛っています。スコットランド特有の訛りというのでしょうか。独自の言い回しなどもあるのでセリフの発音や言い回しなどにも注目すると、『トレインスポッティング』ならではの面白さに気づくかもしれません。

まとめ

以上を踏まえた上での私の感想は、『トレインスポッティング』はストーリーはもとより、独自の表現やダニー・ボイル監督ならではのポップな表現がおもしろい映画だと思います。
一回の視聴だけだと1つ1つのシーンの表現が分かりづらかったり、気づかなかったりする点があると思うので、何回か見た方がより『トレインスポッティング』を楽しめます!