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先発隊に相対性理論…

物語のキーを徹底解説!映画『インターステラー』

物語のキーを徹底解説!映画『インターステラー』

今回は名作SF映画『インターステラー』の見所を徹底的に解説します! この作品、普段からSF映画を見ていない人にとっては若干難解。その難解な部分をわかりやすく解説しつつ、もっともっとインターステラーを読者のみなさんに楽しんでもらおうという企画でございます。 インターステラーは宇宙に飛び立ってからが本格的に難解になってくるので、そこをじっくりと紐解いていきます。 それでは早速いきましょう!

クーパーたちはラザロ計画最後のクルー

NASAが秘密裏に実行していたラザロ計画ですが、この計画自体を理解していないとインターステラーを十分に楽しむ事出来ないので、まず簡単におさらいしていこうと思います。

「12人の先発隊」
ラザロ計画は”彼ら”と呼ばれる存在が作ったと考えられるワームホールを通り、抜けた先にあると言われている地球と似た環境の惑星を探す、という過酷なミッションです。
各分野のスペシャリスト達である12人の先発隊が既に、このワームホールを通りその先の宇宙へと抜け、それぞれから地球へと信号を送る手はずになっていました。
しかし送られてきた信号は3つしかなく、恐らく12人の先発隊のうち3人しか可能性がある惑星には辿り着けなかったのだろうと劇中でも言われています。
クーパー達は、その3つの信号を確認するために、帰還できるかもわからないミッションへと身を投じることになるのでした。

そしてそのラザロ計画には2つのプランがあります。

「プランA」
今いる地球人たちを全て人工のスペースコロニー(とにかく地球以外)に送り出すプラン。
ただ現状の研究段階ではそれが出来るはずがないとされています。
クーパーが旅立つ時には、まだその研究の肝となる重力の問題は解決されていなかったのです。

実は、研究の中心にいたブランド博士は、絶対に重力の問題を解決することが出来ないのがわかっていました。
(ブラックホールの奥を観測してその観測データが必要になるため。ブラックホールの奥=無なので、観測しようがないという矛盾を抱えている)
しかし解決できるとウソをついてクーパー達を宇宙へと打ち上げたのです。

「プランB」
受精して間もない卵子を、宇宙船内の冷凍庫にて保管し、移住する予定の星で人工的に育てるというプラン。
ワームホールの先から送られてきた3つの信号を頼りに、その惑星を調査し計画を進めるのが、クーパーたちの役割です。

もしプランBが採用されるなら、プランAは諦め今地球にいる人達は救えないということになります。
クーパー達はこのプランAとBを同時進行で見極めつつ、先発隊の惑星の調査をするというのが宇宙に出る目的なんですよね。

時間の流れが違うってどうしてなの?

インターステラーで2番めに驚く!?あのシーンを徹底解説!(1番最初はワームホールのシーンですよね)
そう、ミラーの惑星(津波の惑星)から帰ってきたらなんと23年も経過していたあのシーン。
あのシーンを最初にみた時、あぁもう引き返せないんだなと思いました私は…。

さて、これはかの有名な相対性理論が前提になってきますので、相対性理論を少しかじっておくととても楽しく見れると思います。
私が簡単に解説しますので興味のある方は読んでみてくださいね!

まず相対性理論の絶対のルールとして、光の速度は絶対不変であるということを覚えてください。
時間の流れについてもこの光の速度を基準として考えているのが相対性理論なのです。
それを踏まえて解説します。

ブラックホールはとてつもない超重力を発生させています。
その重力場では光は吸い込まれていき歪んでしまいます。
しかし絶対のルールとして光の速度は不変です。
矛盾してる様に感じられますが、これは絶対なのです。

ではこの現象により何が起きるのかというと、強い重力場では時間の進みが遅くなるのです。
つまり光の速度は絶対不変だが、光が強い重力という外的要因で引っ張られると、その引っ張られた分だけ光も歪むために結果として時間の進みも遅くなるのです。
なぜなら光=時間の流れ、というのが相対性理論だからです。

これは現実世界でも実証されていて、特定の重力差で検証すると、コンマ数秒とかの差があるみたいですよ。
つまり時間=絶対不変のものではないのです。
場所(重力差)により時間=変化するものだと受け入れなければならないのです。
わかって頂けたでしょうか?

さて話しを戻しますが、ワームホールを抜けた先にある津波の惑星の周辺にはブラックホール「ガルガンチュア」が存在しますよね。
ガルガンチュアも当然超重力を発生させているので、当然津波の惑星はその重力の影響を受けるのです。
その為、見ることはできないが実際にはめちゃめちゃ強い重力が働いています。

光が引っ張られ歪んでいる為、時間の進みががとてつもなく遅くなるのですね。
時間が遅くなるとは言っても、3次元の存在である私達は遅いということを感じることはできないのです。
ですので動き自体がゆっくりになる、なんてことはありえないのです。
ここが時間が相対たるゆえんということです。

結果、かかる重力の違う地球と津波の惑星では「地球の7年間=津波の惑星の1時間」なんていうとんでもない展開が出来上がるのです。

理解するのはちょっと難しいかもしれませんが、時間は絶対じゃないということを理解して頂ければより深くインターステラーを観ることができると思います!